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Core P5 という選択肢について考える [PC]

ノーガード戦法
 近頃・・・
僕は所謂”本格水冷”、最近はDIY水冷っていうのかわかりませんが、それがやってみたくてしょうがなくなってしまい、それに見合った何か良いケースは無いものかと探していました。
今使っているケースでも出来るんですが、何だかそれだとモチベーションが上がらないわけです。
そもそもDIY水冷っていうのは、元々ニッチな自作界隈の中でも更に極まってレアな領域であり、そんな僅かなニーズを狙った商品というのは中々無いわけです。
「In Win 805」のテクニカル過ぎるエアーフローに撃沈された僕的には、水冷やろうにも適当なケースが見当たらず、とりあえず仮のビルドプランでおおよその予算をポチポチ計算する日々が続きました。
さて、そんな矢先・・・このCore P5なる、水冷特価型PCケースっていうか巨大な「まな板」が発表されました。
自作界隈にはこんな言葉があります。
”全ての自作terの道はつまり・・・たった一つの安息の地「Mana Ita(まな・いーた)」という桃源郷へと続いている”
そもそも何故「箱」である必要があるのか?
そもそもデスクPCを・・・
箱なんかにするから熱が籠ってファンが必要になり、集塵機と化す。
箱なんかにするから高負荷時ファンが轟音を上げ騒音機と化す。
箱なんかで水冷をやるからメガロポリスみたいな意味不明なマウンテンサイズのPCになる。
そこそこ知識があるならば、別にPCが箱型である必用なんて全く無い。
箱なんて取っ払ってしまえば良い、そうすれば・・・
そこら中から新鮮なエアーを吸い放題、排気も撒き散らし放題、埃を被っても掃除し放題。
「まな板」こそ最強、「まな板」に勝るエアフロー等無し、「まな板」こそが究極のPCの在り方。
そう・・・
そんな風に思っていた時代が僕にもありました(おい
デカ過ぎる・・・
それで・・・
このCore P5ですが、僕は結構良いと思いました。
水冷をやってみるにあたって、水路の設計が楽だし、組むのも楽だし、ファンも少なくて良いし、吸排気の向きで悩まなくて良いし、色々とにかく楽そうだし。
何より、PCが何やらオブジェっぽくなって、ごついインテリアみたいになりそうだし。
ただ色々気になる点も多かったりするのも事実で・・・
・Thermal take以外のポンプを固定できるかどうか不明
・全体的に自社DIY水冷製品前提の造りで汎用性が薄い
・水冷を辞めた時の事を考えると、空冷ビルドには全く向かないため非常にリスキー
・何かちょっと野暮ったい
・デカ過ぎる
買って半年後後悔するような気がしてならない。
ただ、グラボを垂直設置(?)出来るのは素晴らしいと思います。
たわまないし、見た目的にもグラボは垂直設置が一番だろうし、このアイディアは普及して欲しいなと思います。
もう少し小型で、もう少しエレガントさがあればなぁ・・・
IN WIN同様、何か今一歩惜しいケースだなっていう印象です。
極めし者の「まな板」
様々な個人的要因から、Core P5は既に下り坂に差し掛かった僕の自作モチベーションの中で組むにはいささか・・・あまりに力の入り過ぎた作りであると言えます。
この究極のまな板は、これからもバリバリに自作道を極めようというエネルギッシュな方々こそが選ぶべき物では無いかと、そんな風に思うわけです。
既にナッパレベルにまで低下した僕の自作戦闘力では太刀打ちできないケースです。
なんてたってデカすぎ(ry
さて、そんなこんなで僕は水冷を諦めたかというと水冷は決行されるわけです。
確かに僕のモチベはもはや栽培マンクラスですが、それでも男にはやらなければならない時があるんです。
いつまでもグラボにG10かまして簡易水冷を永遠に回し続けるわけにはいかないんです。
わんぱくでもいい、たくましく育ってほしいんです(意味不明
そんなわけで無事完成する事が出来たら記事にでもしようかと思います。

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- 水冷は一日にして成らず - Day 01 - [水冷PC]

戦闘前夜
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 「自作始めてなんすけど、この水冷改造キットってこのグラボに使えるんですかね?」
「え?ダイ?ダイのサイズ?ダイってなんすか?」
凍り付く店員、正確にはお答え出来ないという的確な回答。
約一年ぐらい前のあの日、自作初号機にしてグラボをバラすという偉業を成し遂げる僕のような変人は、いずれ本格水冷に挑戦するであろう事は決まっていたというわけです。
つまり、これは運命です。
さて・・・
日々自身の自作戦闘力の低下を実感する中、未だサイヤ人としての血を僅かに残す現段階で、僕の自作道最後の試みとして、本格水冷(以降DIY水冷)に挑戦する事が晴れて決定しました。
意外に早く水冷パーツは到着、とりあえずメインPCを解体し、このまま未着のマザーの到着を待ちます。
何振りだろう、メインPCが撃沈するのは・・・
徹底的なリサーチ
DIY水冷導入に於ける最低限のガイドラインは一応国内にも幾つかあり、僕もその辺はもちろん参考にしました。
何が必要で、どんな手順で、どこで購入できるのかという事は、少し調べればイージーな問題です。
それよりも僕が良くわからなかったのは、水冷というシステムの性質と長所&短所です。
今まではとりあえず、ラジエーターからの排気をPC内に当てなければ良いと思っていたんですが、IN WINなんかのケースを見るに、どうも僕の認識はどこか間違っているらしいという事が最近わかってきました。
IN WINはおそらく、水冷について熟知しているはずだし、他にもラジエーターの排気をPC内に向けるビルドは良く見られます。
DIY水冷は一度組み上げてしまうと構成変更が容易では無く、同じPCケースを使っても仕組みを良く理解していないとパフォーマンスを発揮出来ない可能性があります。
約一ヶ月、僕は水冷について自分の中で不透明な部分について、ビルドを絞りつつ徹底的に調べたり、実際自分のPCでラジエーターの吸気排気を換えたりしてテストしたりしてみました。
水冷マジック
延々と続くリサーチ作業の中で、ある日こんなぶっ飛んだ書き込みを目にしました。
「ラジエーターのIN側、OUT側で水温に変化は無く、水温はシステム全体で一定、水(クーラント)は熱を運ぶだけの伝導体として機能する」
「水冷はどんだけ高度なシステムなんだよw」とか最初は真に受けなかったんですが、リサーチ作業終盤、この書き込みが正しいという事に気付かされました。
つまり、GPUを通した後にラジエーターを通し水温下げ、その後CPUを通して再びラジエーターを通して水温を下げ、水温を低くしてリザーバへ返すとか、そういった発想はそもそも間違っているらしいという事です。
正確には間違っているわけでは無いけど、配置の順序に依る水温への影響はほとんど無く、どう配置しても水温はどこも一定になるという事のようです。
決定的な認識の間違いとして、別に水はランナーみたいに走り回っているわけでは無いという点が挙げられると思います。
要は、今しがたラジエーターを通して水温が下がったはずのクーラントはあっという間に一周して再び水枕に突入、再び高速でラジエーターへ突入。
しかも、水は固体では無く流動体なわけです。
熱源からエネルギー瞬間的に奪い均一化しシステム内を循環させる・・・
高速で無限に循環するクーラントの温度は結果的に結局どこも一定となる。
その為「水温が安定していれば問題無い」という言葉が良く聞かれるわけです。
・・・
何と言うマジック、何だかわかったようなわからないような・・・
また、ラジエーターからの排気をPC内にぶちまけても大きな問題では無いのは、上記を踏まえて水冷システムの温度を順序立てする時、温度の高い順から確実に次のような結果となるからだと思われます。
1.発熱体そのもの(CPU、GPU、etc...)
2.水(クーラント)
>=2.ラジエーター
3.ラジエーターからの排気
4.室温
結果的に、ラジエーターからの排気は水温に対しても、もちろん発熱体に対しても熱が逆流するという結果を生み出す事はあり得ないわけです。
故、もちろん排気をPC内に向けるべきでは無いけれど、他にPC内に風を送る手段が無いのであれば、ラジエーターの排気はむしろ当てた方が良い、という事になります。
ただし、十分なラジエーターの性能と水量(流速?)によって水温を低く保つべきという条件付ではあると思います。
同時に、こういった僕のリサーチが正しいとすれば、DIY水冷を組む上で最も重要なのは、ラジエーターと室温の温度差という事になります。
最も低い温度の外気をラジエーターに確実に送り水温を低く保つ、これが水冷のマスト事項となるようです。
その上で、設置スペースに余裕がある場合、排気をPC外へ追い出しつつPCへ外気を吸気する、無理な場合、ラジエーターの排気をPC内へ送り、比較的温度が上がり易い発熱体を保護する。
ラジエーターの排気は確実にマザー上の全く発熱しない部分を温めると思われますが、悪くとも室温+10°程度でパフォーマンスとパーツ寿命には殆ど影響しない事が予想されます。
また、ラジエーターからの排気温度が上昇するという事は、PC自体が高負荷状態にあるという事である為、尚更問題は無くなります。
空冷ではタブーと思われる構成も、クリティカルな発熱体を水冷化する事で有効なビルドとなるようです。
とりあえず、僕のこの仮説が正しいとして、僕の中でDIY水冷へ本格的なGOサインが出ました。
同時にビルドと必要パーツも決定、購入へと至ったわけです。
戦いの幕開け
DIYをマスターしたらこの上はMOD?ぐらいなんだろうか。
もう自作から遠ざかるとしても、だからこそメンテナンス性の高い最もエレガントな排熱システム、DIY水冷は抑えておきたい所です。
何かSLI用に買った儚い夢の残像のようなデカすぎるPCケースも見たくないっていう感じだし・・・
初号機にしてダブル水冷を組んだ変人の最後のビルドとして、結局簡易水冷で終わってしまっては中途半端過ぎるし。
そんなわけで・・・
極めて情報量の薄い分野の体験だし、ひとつの情報として完成までの道のりを記事にしておこうと思います。
ちなみに、僕が長々とぶつくさ書いている事は基本的に間違っている可能性も大いにあるので鵜呑みにしないようご注意ください。
- Day 01 END -

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- 水冷は一日にして成らず - Day 02 - [水冷PC]

全力のウォーミングアップ
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 DIY水冷PC作成二日目、未着だったマザーボードが届くと早速仮組を開始します。
今回、水冷パーツは一式EKで揃え、EKの公式WebShopから直接個人輸入しました。
何故って、それが最も入手性が良かったからです。
DIY水冷は色々パーツの流用は効くようですが、超初心者な僕が微妙なサイズの違いなんかで戸惑う事が無いようメーカーは一つに絞りました。
またEKの水冷パーツはデザインが先進的で、個人的に好みだったというのもあります。
僕はEKの「火」(多分EK自身は「火」という意味を含ませるつもりは全くないと思われる)というシンボルマークを”火拳””火拳”とか連呼しながらビルドを考えていました。
「ここに火拳マークが来て、この水路を・・・」
とか何とか。
よくわからないんですが、EKの「火」のマークからワンピースのエースを連想せずにはいられないわけです。
まあ・・・どうでも良い話なんですが・・・。
そんなわけで、とりあえずの仮組をしてみた結果が上の画像となります。
実際の話、この時点でも水路はまだ決定しておらず、この後相当試行錯誤する事となります。
構成とか
最後まで決まらなかったのがPCケースだったんですが、IN WIN 805用ビルドで水冷パーツを購入した後、「Define S」という水冷特化型PCケースを発見、調べるほどに良く出来たケースで長く使えそうだったので最終的に「Define S」で組む事にしました。
「Define S」は作りは殆ど「Define R5」ですが、中身はかなり変則的で、DIY水冷に特化したミドルケースになっており、水冷パーツに対しての汎用性に優れ、DIYを始めるにはうってつけのケースと言えます。
サイドがガラスでは無くなるのは残念ですが、今回は「Define S」で行こうと思います。
後は・・・
Core i5にGTX970、マザーはSLI Kraitの買い戻し。
別にハイエンドでも無いし、そもそも構成自体は今までのままです。
むしろ色には妥協しませんでした(見た目厨
水冷系は、360ラジエーター(60mm厚)にリザーバー一体型DDC 3.2 PWMポンプ、CPU水枕にVGAユニバーサル水枕+EKヒートシンク貼り付け。
そんな感じです。
どんなにコストを抑えようと思っても気が付くと爆発しているので、性能面に妥協しない形で出来る限り最小限の構成にしています。
水冷導入に便利な一式揃ったKitもあるんですが、今回は訳あって全てバラで購入しました。
その辺は追々追記していく事になると思います。
EKの品質
EK直販でパーツを一式購入してから約4、5日で物は到着しました。
はっきり言って早すぎて驚きました、っていうかまだ準備が整っていなかった為困りました。
それでEK水冷パーツの品質ですが・・・
僕はEK以外の水冷パーツの事は知らないので他メーカーと比較は出来ませんが、製品の品質としては非常にクオリティが高いと思いました。
Web上からパーツを見ている時は「フィッティング一つでいちいち高い」とか思っていたんですが、届いたフィッティングを実際見るに「フィッティング一つ一つがいちいちクオリティが高い」と言わざるを得ず、確かにこれはそれなりの価格になるなと納得しました。
それは届いた全てのパーツがそうで、どんな小物でも手抜きは感じられず、かなりの高クオリティーかつ、あらゆる所に細かく計算された気遣いが感じられます。
これは製品そのものだけではなく、梱包に至っても当てはまり、今時日本国内でさえ、ここまで気の効いた梱包をするショップがあるだろうかという超高レベル梱包です。
DIY水冷パーツは確かにべらぼうに高いですが、相手は水(正確には水じゃないけど)です、しかも水冷パーツはPCの中です。
この精度の製品を量産するのは実際、そう簡単では無いと思うし、この品質を保つ為の価格だとすれば、これは納得といった感じです。
戦闘準備完了
ほとんど一日がかりでやっと仮組は終了。
水路もほぼほぼ決定。
既にこの時点でヘトヘト、何が疲れるって頭が疲れる、とにかく目に見えない水路を頭の中だけで設計するのが疲れる疲れる。
加えて何もかもが初めてでもう脳ミソが爆発寸前。
しかし・・・
これが所詮戦いの序章に過ぎないという事を、この頃の僕はまだ知らないわけです・・・
- Day 02 END -

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- 水冷は一日にして成らず - Day 03-04-05 - [水冷PC]

温めて曲げればいいんだろ?
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 DIY水冷PC作成3日目、ここからが本番といった感じです。
EK直販にてアクリルパイプを購入する際、僕はこんな一文を目にしました。
「Experts Only」
何事にも段階を追って難易度を上げるという過程は重要です。
DIY水冷初挑戦にてアクリル水路に挑むなんて愚の骨頂です。
しかし・・・
チューブを使用して水路を華麗に設計しようとすると異常な数のフィッテイングが必要となり莫大なコストがかかります。
信じられない話ですが、フィッティングを使って水路を直角に曲げると、それだけで2500円~3000円かかり、例えフィッティングを大量に使ったとしても、それ程水路は自由に設計できません。
チューブは取り回しが効く分、チューブ自体に剛性が無く、ある意味、水路を設計するにはそれ程適した素材とは言い難いと思います。
やはり・・・
いずれ結局アクリル水路に移行するというのであれば、最初からアクリルにしておけば良いわけです。
簡単な事です。
ヒートガンで120°~140°程度にアクリルを温めて曲げれば良いんです。
そう・・・
曲げるのはイージーです。
別にこんなもんヒートガンさえあれば誰でも出来ます。
しかし・・・
誤差1mm以下、僕の体感では誤差0.5mm以下の精度で水路を作成するのはまさしく・・・
「Experts Only」
なわけです。
Day 03
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アクリル水路作成に必要だった物。
細かい物は殆ど100均で買えます。
・ヒートガン
※低温にする事でピンポイントで加熱出来る為温度調節出来た方が良い(特に修正の際)、無くても距離で温度は調節出来る、最低でも2段階の温度調節はあった方が良いと思われる
・専用シリコンチューブ(パイプとメーカーを揃えないと駄目だと思う)
・紙ヤスリ(220番前後)
・小さ目の半丸形ヤスリ(220番前後)
・薄い手袋か軍手(急角度で曲げる際、高温のパイプを触れた方が良い為)
・定規30&50cm
・中性洗剤
・アクリルカット用のこぎり
・機械用オイル(カット前、後でのこぎりに塗る用@結構重要)
・水性ペン(カット時、曲げ時のマーキング用)
・タオル
・水を入れる少し大きめの半円容器×2
※一つは水に中性洗剤混ぜてシリコンチューブに塗布用、一つは削りカス掃除用の水溜め
参考になった動画はこちら



前述の通り、実際に許される誤差は最大でも1mm・・・0.5mm以下が望ましいという感じ。
アクリルの僅かな柔軟性(?)で吸収できる誤差はその程度。
誤差が大きくなる程、フィッティングに負荷がかかり水漏れの要因となると思います。
フィッティングを締めない状態で水路をしっかりきっかり固定できる状態に持っていく事、とりあえず僕はそれを絶対条件としました。
当初、水冷PCは仮組から3日程で完成すると踏んでいた僕ですが、このアクリル水路作成は非常に手強く、なるべくまとまった時間を作って1日1~2個の水路を作るのが精一杯でした。
Day 04
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ちなみに、この画像の水路はかなり間違っています。
どれだけ間違っているかというと、ことごとく全て間違っています。
しかし・・・
僕がその事実に気付くのはまだ後の話だったりします。
さて、アクリル加工も2日目に突入し、慣れてきた僕は基本の水路を作り終える事が出来ました。
かなりコツと「勘」が必要で、これは中々上手く説明できません。
おそらく方法も一つでは無く、その人なりの方法があるかと思われます。
とりあえず、曲げるのはいくらでも可能なので、カットだけは慎重に行った方が良いです。
切り過ぎると最悪修復不能になります。
また、フィッティング付近のアクリルに熱が入り過ぎるとアクリルが膨張しフィッティングが入らなくなり、こうなった場合も修復不能になります。
最後の調整を”カットのみ”の状態にして、4mmまでをのこぎり、それ以下をヤスリで調整すると失敗が少ないです。
この紙ヤスリによるミリからミリ以下の微調整が非常に重要かと思われます。
後は、シリコンチューブは入らない場合素直に紙ヤスリで削ってOKでした。
むしろ半端に入れるとアクリルが変形します。
ちょっと削ればしっかり奥まで入るようになると思います。
Day 05
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基本の水路は完成したので(実際はしてなかったんですが・・・)、次はアタッチメント水路を作成します。
DIY水冷の弱点は構成変更が容易では無くなる事です。
これは確かにそうなんですが、最初から構成に応じて変更可能なユニバーサルな水路と、容易な排水、注水路を設計しておけばこの短所は緩和する事が出来ます。
僕のPC利用用途からすると、GPUが無かったり、変更する事が多いので、GPUが無くなったり、或はGPUが空冷のままでも水路を大きく変更する必要が無いようループを設計しました。
GPUのみの経路も考えたんですが、DIY水冷の場合、パーツがあるのにGPUのみ水冷化する事はあり得ないので、その可能性は除外。
CPUのみの経路に必要なアタッチメント+ラジエーター排水用アタッチメントを最後に作成しました。
上の画像がCPU経路用アタッチメントとなり、最初のGPUへ向かう下の分岐を閉じてこのアタッチメント水路を付けると上へ向かうCPUのみのループになります。
一旦クーラントを抜く手間はありますが、これでかなり水冷が扱い易くなると思います。
さて、やっとアクリル水路作成が終了。
これまでにも微妙な水路の調整は幾度かあったんですが、時間はかかったにせよ中々どうして順調に事は進み、次は緊張のリークチェックです。
良い感じです、こんなに自分の手先の器用さに感謝した日はありません。
そう・・・
そして・・・
ゆっくりと悪夢が訪れるわけです・・・
Day 03-04-05 END

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- 水冷は一日にして成らず - Day 06 - [水冷PC]

ノーリーク
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 DIY水冷PC作成6日目とかそのぐらい、いよいよ緊張のリークチェックです。
アクリル水路だけに、ここでリークされるとかなりきついです。
精製水を注ぎ込んでポンプを回す事10時間+3時間。
全くのノーリークでした。
「フィッティングを締めない状態で水路をキッチリ固定させる」
という僕のアクリル水路精度基準はかなり信頼できるという事がここでわかりました。
リークのリの字すら見当たりません、パーフェクトです。
排水&クーラント注入
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↑排水アタッチメント
排水ポイントはポンプ下とラジエーター上部で2箇所設け万全の対策を施しました。
一応排水用のエクステンションフィッティングも買ったんですが、これが結構重く、特にポンプの下へ向かう水路は中空に浮いている為敢えて付けず、とりあえず分岐路をプラグで塞ぐだけにしています。
実際、排水の時も予めロートと容器をあてがえば問題無し。
ポンプの下から一度水を抜き、ラジエーター側を抜けばほぼ水は抜けると思っていたんですが、これが意外とそうでもなく、結局ケースをグルグル回す羽目になりました。
とは言っても、思っていたより比較的簡単で5分ぐらいで排水は完了。
いよいよクーラントを注入、しばらくエアー抜きを施しほぼほぼ完成となりました。
覚醒
さて、実はちょっと追加で購入したパーツがあり、それがまだ到着していないものの、ほぼ水冷化は完了。
僕は意気揚々と本格水冷、DIY水冷のパフォーマンスをチェックしてみました。
まずはGPUの冷却能力を試したかったので、とりあえずFF14蒼天のイシュガルドベンチを回してみました。
このベンチはかなりGPU負荷が高く、GPU温度が高めで推移する傾向にあり、GPUの冷却を試すには最適です。
僕はとりあえずベンチをかけて放置し、洗濯物を干しました。
やっと大成功の内に水冷を完成する事が出来たという満足感と、一ヶ月に及ぶ調査と試行錯誤の連続の日々から解放されたという安堵感が胸をよぎります。
「そう、俺はついにしてやったのさ(ドヤ顔」
生活感溢れる任務を完了しPCに戻るとベンチは既に終了しており、「さて」なんて言いながら僕はOpen Hardware Monitorで結果を確認してみました。
「えーと最高温度は・・・90度・・・」
「ん、90度?90度?90度って何?魚でも焼くの?」
温度グラフを見ると、あっという間に温度が跳ね上がっています。
僕は一瞬凍り付きます。
そして動悸が激しくなり始めました。
しかしここで焦っては駄目です、何事も物事というのは常にイレギュラーという事態はつきものです。
そう・・・
「たしかにDIY水冷は優れている、しかしグラボの発熱は半端では無くGPUコアが90度だからと言ってまだ焦るような温度じゃない。
何故ならグラボ自体の物質としての耐熱温度は実際120度程度だろうと言われているからだ。
つまり、これはまだ焦るような事態では無い、どちらかと言えば大した事ではない、そう普通だ、ノーマルだ、想定の範囲内だ」
そう自分に言い聞かせると僕はとりあえず、もう一度イシュガルドベンチを回してみます。
開始後すぐに音が鳴らなくなり一旦ベンチを終了、温度を見てみると・・・
「ん、92度、なるほど92度・・・」
「きゅ・・・きゅ・・・
「・・・きゅ」
 
 
 
 
クリリンのことかーーーーっ!!!!
llc20151214c.jpg
(違うからw)
跳ね上がる僕の自作戦闘能力
その値実に400万オーバー
待っていろフリーザ(発狂
Day 06 END

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- 水冷は一日にして成らず - Day 07-08 - [水冷PC]

修正に次ぐ修正
llc20151215a.jpg
 DIY水冷PC作成7日目、延長戦突入。
やっと完成したかに見えた僕の水冷PCは、GPUベンチにて90度越えというクリティカルヒットを記録。
怒りに震えた僕は遂にスーパーサイヤ人に覚醒する事に成功。
その圧倒的な自作戦闘能力によって全力で完成へと突き進むわけです。
そんなわけで・・・
まず僕はEKのVGA Spremacy(水枕)の説明書を読み返します。
すると下の方にでかでかとこう書かれています。
「・・・そんでもって後は君のループにこいつを加えればいいんだけど、いいかい、これは本当に重要な事だから良く読んで守って欲しいんだ、この水枕の注入口と排出口はきっちりと決められていてそう設計されている。下の図を見て欲しい、かならずこのIN、OUTの構図は守るように気を付けてくれ、そうしないとこいつがパフォーマンスを十分に発揮できないからね。それじゃあ水冷を楽しんでこいつを上手く君のループに組み込んでくれ!シーユー(スマイル」(超意訳)
という事で、水枕のINとOUTを見事に間違った僕は一旦クーラントを排水、グラボから水枕を一旦取り外し、再度しっかり取り付け直します。
次に、水路を調整、INとOUTを入れ替えます。
捨てる神あれば拾う神ありとでもいうのか、GPUからCPUへ向かう水路はノーケアでジャストフィット、元々電源に近過ぎて輻射熱が心配された最初のGPUへ向かう水路の高さを長さへ変換、より良い形で調整をかけます(上画像)。
そして再度クーラントを注入、ベンチを回します。
最高温度90度。
しかし、これは実は予想通り、いくらINとOUTを間違えたとはいえ、確かにクーラントは循環していたわけで、最高温度90度はあり得ない数字です。
最初から予想される結果は一つ、水枕がコアに接地していないという事です。
再度クーラントを排水、水枕を詳しくチェックします。
容疑者スペーサー
実は最初にVGA水枕を取り付けネジを締めた時、ある違和感がありました。
きっちり締まり過ぎる、という点です。
コアを圧迫しているというよりは、何か別の物を締めたような感覚。
とりあえずアクリル加工の事で頭が一杯だった僕は、ちょっと気になったものの、この違和感をスルーしてしまったわけです。
さて、再度水枕を取り外しよく見ると、グリスは付着していますが圧着していません。
付属のスペーサーがミリ高過ぎるようです。
幸いこの水枕の場合、スペーサーを取り外して適度に締めれば問題が無い構造をしています。
この辺はかなりアナロジーな仕組みなので、要はしっかり圧着され、きっちり固定されていれば問題ありません。
僕は容疑者スペーサーを取り外し、少しキツ目にネジを締め水枕を再度取り付けます。
そして、再再度クーラント注入、ベンチを回します。
「最高温度36度」
「勝った・・・(感動」
そのまま、CPUとGPUの統合型ベンチとも言える3DMarkを実行。
結果・・・
「GPU30数度、CPU64度」
「ん・・・CPU64度・・・」
以前の120×120×52mmラジエーターで58度程度、単純体積で3倍のラジエーターに少なくとも倍の流速で64度。
とりあえず純粋なCPU冷却力を確認する為、動画エンコードをかけます。
すると・・・
「最高温度67度」
「・・・あり得ん・・・」
再度CPU水枕説明書を読みます。
最後の方にこう書かれて図が載っています。
「・・・さて、あとは君のループにこの水枕を組み込むだけなんだけど、まあもちろんここまで読んでくれているんだから言うまでもない事だと思うんだけど、注入口と排出口を設計通りに組み込むのはマストだから気を付けてね。それじゃあ君のループをエンジョイしてくれ!(超意訳」
「OK、EK、間違えたよ、しかもことごとく全てINとOUTを間違えたよ(清涼感」
さて・・・
再度排水、再び水路の調整が必要です。
Day 08
llc20151215b.jpg
↑調整完了&水路完成の図
水路調整時、再びGPUからCPUへ向かう水路がミラクルを発揮、ノーケアでジャスフィット、ラジエーターへ向かう水路もカットのみでOK、しかし・・・
当然修正しなくてはならなくなったCPU単独水冷用の水路アタッチメントはカットし過ぎて修正失敗、とりあえずアクリルパイプは1セット余らせてあるので、アタッチメント作成は次回構成変更時まで延期となりました。
色々ラッキーがあったり失敗があったりしつつ水路の調整は完了、再々再度クーラント注入、エンコードにて温度チェックをかけます。
「CPU最高温度、46度」
3DMarkもCPU、GPU共に問題無し。
「・・・まあ・・・想定の範囲内だったな(疲労感」
思い返すに・・・
今回の失敗に次ぐ失敗はある意味、非常に有益なものだったと思います。
もしも・・・
そのまま成功してしまったら、水枕のIN、OUTが厳格に決まっているという事を僕は知らないままだった事になります。
仮にも・・・
VGA水枕が最初からしっかり接地していたとしたら、IN、OUTが全て逆という水路のまま、「何かあまり冷えないな」とか思いながらそのままだった可能性すらあります。
むしろこのケースの方が最悪のパターンです。
しかも充分そう成り得たわけです。
つまり今回の失敗は、僕のようなDIY水冷超初心者が
”しっかりと正しく水冷を取り付け最大のパフォーマンスを引き出す”
という目標に向かう最短ルート上にあるべき失敗だったわけで、その気高き目標を掲げたその日から、既に起こる事が決まっていた障害であったとすら言えます。
そうそれは言うなれば遡る事一年前・・・
僕がグラボを分解し簡易水冷をかましたその日から・・・
エンコードをマッハにしようと思ってHaswell-Eを組んだあの日でさえ・・・
「そうつまり言ってみるならばいわゆる一つの・・・これが・・・運命・・そう運命・・・ってやつなのさ・・・(発症」
 
さて、
色々愉快な問題はあったもののついに水冷PCは完成。
あまりにも時間がかかった為、追加で購入したはずの水冷パーツがはるばるスロヴェニアからジャストタイミングで日本に到着してしまうというミラクルが起こる事となります。
そんなわけで次回感動のフィナーレ&パフォーマンスチェックです。
Day 07-08 END

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